新入生ブログリレーの5人目です。
こんにちは。
新入生の田中さんにご紹介頂きました、新入生ブログリレーの5人目の山友と申します。
田中さん、ご紹介ありがとうございました。
田中さんのご観察通り、私は蚊が死ぬほど恐ろしく、蚊を撃退するためのスプレーを常に持ち歩いております。
先日、こんな話を知人にしました。
私の友人が予備校に通っていた頃のこと、ある講師がおり、非常に怪しいところのある人物でした。私の友人は彼に変なコミュニケーションの仕方をもって、ある行為をされたが我慢をし、耐えていたのですが、ある日、べつの生徒に対して行った行為によって当該講師は生徒の保護者に取り押さえられ、警察に逮捕されました。
この事件に関しまして、私は非常に詳細に説明することができるほどに熟知しており、現にこれを、冒頭で述べた知人に、ファミリーレストランでしたのでした。世間的にはよくあるのだろうけれど、身近に起きれば怖い話です。
その話をした数日後、私がふとその事件について思いを馳せたとき、その予備校に通っていた当の友人の名をどうしても思い出すことができない自分を発見しました。うんうんうなり、部屋の中を歩き回りましたが分からず、非常に気持ちの悪い思いをしました。そして後日、発覚したのですが、この事件は実在せず、私の空想であり、「その予備校に通っていた私の友人」なる人物も存在しない者でした。
私はそれを、京都の静かなアパートで一人、気付き、非常に恐ろしい気持ちになりました。
出所を探るため、部屋中に散らばった記憶をかけ集めたところ、どうやらそれは一ヶ月前に読んだ小説の一部だということが判明しました。
それを私は、あたかも自分の友人に起きた事件であるかのごとく、興奮した面持ちで、知人に話していたのです。
私は京都に引っ越してきて以来、黙々と、孤独な生活をしておりましたが、気が付けば独り言が以前以上に増えたり、昨日が何曜日だったのか、自分がここにきてどれぐらい経つのか、先週自分は何をしていたのか、うまくつかむことができず、時間の感覚がおかしくなっていることを自覚しました。先述しました、予備校講師逮捕事件の、私による虚構は、その延長線上にあります。
これを自覚してしばらくしたのち、さらに衝撃の事実が判明しました。私はそもそも誰に対して、どのファミレスで、あの事件を語っていたのか?
そのことを整理するには時間がかかりましたが、そもそも私はファミレスで当該事件について語るような相手を京都に持ってはおらず、また、地元の方でそのようなことをした具体的な相手も思い浮かべることができませんでした。つまり、ファミレスで妄想話をしてしまった、ということ自体が、私の妄想だったようなのです。
私は怪しい呼吸で夜の部屋に震えながら、社会的孤立の危うさを知りました。私は私の妄想や夜に見る夢が、私の現実に侵入し、あたかも実在であるかのように一人歩きし、生々しい現実として息をしていることを、強く自覚しました。そうして、これの侵入をあらかじめ防ぎ、これを差し押さえ、縄でしばり、湖の底に沈める必要性を感じました。
私が劇団愉快犯に加盟しようと決意したのは、このような理由からです。
社会性を取り戻し、他者と共同存在として共生することを可能にする、確固とした現実、を、私は私に対して取り戻す、これです。
さて、私は大劇場向けの舞台よりも、小さな狭い空間で間近に役者の呼吸を得ることのできるタイプの小劇場の舞台が好きです。これは昔からそうです。
例えば私が今年5月に鑑賞した劇団愉快犯の公演、『こちら図書館第二資料室』は、私の好きなタイプの舞台の一つです。
また、内容はとても楽しく、フアンタスティックで、終幕後、夢遊病者のように京大構内をふらつくのを止められなかったのを私は覚えております。
その時は、今後は劇団愉快犯さんのウェッブサイトやブログを偏執狂のようにウオッチしながら、次の公演を心待ちにしようと思っていたのですが、しかし先述しましたように、私は私の現実に危機が迫っていたため、私の必要性に従い、劇団愉快犯への加盟を決意しました。
劇団愉快犯では、稽古場に顔を出しつつ、裏方の仕事をさせていただきたいと考えています。
次回、新入生ブログリレーの6人目は、青井さんです。
私は青井さんの声がとても好きです。これから青井さんの演じるいろんなバリエーションの声を聞けるのだと考えると、とても楽しみです。
青井さんとは高校生の時分より京都の喫茶店でよくおしゃべりをしていて、比較的長い間柄なのですが、私は高校生の時に京都に住んでおらず、また青井さんも高校は京都じゃなかったと思いますので、きっと私にしかない記憶でしょう、へ、へ、へ!
山友
新入生の田中さんにご紹介頂きました、新入生ブログリレーの5人目の山友と申します。
田中さん、ご紹介ありがとうございました。
田中さんのご観察通り、私は蚊が死ぬほど恐ろしく、蚊を撃退するためのスプレーを常に持ち歩いております。
先日、こんな話を知人にしました。
私の友人が予備校に通っていた頃のこと、ある講師がおり、非常に怪しいところのある人物でした。私の友人は彼に変なコミュニケーションの仕方をもって、ある行為をされたが我慢をし、耐えていたのですが、ある日、べつの生徒に対して行った行為によって当該講師は生徒の保護者に取り押さえられ、警察に逮捕されました。
この事件に関しまして、私は非常に詳細に説明することができるほどに熟知しており、現にこれを、冒頭で述べた知人に、ファミリーレストランでしたのでした。世間的にはよくあるのだろうけれど、身近に起きれば怖い話です。
その話をした数日後、私がふとその事件について思いを馳せたとき、その予備校に通っていた当の友人の名をどうしても思い出すことができない自分を発見しました。うんうんうなり、部屋の中を歩き回りましたが分からず、非常に気持ちの悪い思いをしました。そして後日、発覚したのですが、この事件は実在せず、私の空想であり、「その予備校に通っていた私の友人」なる人物も存在しない者でした。
私はそれを、京都の静かなアパートで一人、気付き、非常に恐ろしい気持ちになりました。
出所を探るため、部屋中に散らばった記憶をかけ集めたところ、どうやらそれは一ヶ月前に読んだ小説の一部だということが判明しました。
それを私は、あたかも自分の友人に起きた事件であるかのごとく、興奮した面持ちで、知人に話していたのです。
私は京都に引っ越してきて以来、黙々と、孤独な生活をしておりましたが、気が付けば独り言が以前以上に増えたり、昨日が何曜日だったのか、自分がここにきてどれぐらい経つのか、先週自分は何をしていたのか、うまくつかむことができず、時間の感覚がおかしくなっていることを自覚しました。先述しました、予備校講師逮捕事件の、私による虚構は、その延長線上にあります。
これを自覚してしばらくしたのち、さらに衝撃の事実が判明しました。私はそもそも誰に対して、どのファミレスで、あの事件を語っていたのか?
そのことを整理するには時間がかかりましたが、そもそも私はファミレスで当該事件について語るような相手を京都に持ってはおらず、また、地元の方でそのようなことをした具体的な相手も思い浮かべることができませんでした。つまり、ファミレスで妄想話をしてしまった、ということ自体が、私の妄想だったようなのです。
私は怪しい呼吸で夜の部屋に震えながら、社会的孤立の危うさを知りました。私は私の妄想や夜に見る夢が、私の現実に侵入し、あたかも実在であるかのように一人歩きし、生々しい現実として息をしていることを、強く自覚しました。そうして、これの侵入をあらかじめ防ぎ、これを差し押さえ、縄でしばり、湖の底に沈める必要性を感じました。
私が劇団愉快犯に加盟しようと決意したのは、このような理由からです。
社会性を取り戻し、他者と共同存在として共生することを可能にする、確固とした現実、を、私は私に対して取り戻す、これです。
さて、私は大劇場向けの舞台よりも、小さな狭い空間で間近に役者の呼吸を得ることのできるタイプの小劇場の舞台が好きです。これは昔からそうです。
例えば私が今年5月に鑑賞した劇団愉快犯の公演、『こちら図書館第二資料室』は、私の好きなタイプの舞台の一つです。
また、内容はとても楽しく、フアンタスティックで、終幕後、夢遊病者のように京大構内をふらつくのを止められなかったのを私は覚えております。
その時は、今後は劇団愉快犯さんのウェッブサイトやブログを偏執狂のようにウオッチしながら、次の公演を心待ちにしようと思っていたのですが、しかし先述しましたように、私は私の現実に危機が迫っていたため、私の必要性に従い、劇団愉快犯への加盟を決意しました。
劇団愉快犯では、稽古場に顔を出しつつ、裏方の仕事をさせていただきたいと考えています。
次回、新入生ブログリレーの6人目は、青井さんです。
私は青井さんの声がとても好きです。これから青井さんの演じるいろんなバリエーションの声を聞けるのだと考えると、とても楽しみです。
青井さんとは高校生の時分より京都の喫茶店でよくおしゃべりをしていて、比較的長い間柄なのですが、私は高校生の時に京都に住んでおらず、また青井さんも高校は京都じゃなかったと思いますので、きっと私にしかない記憶でしょう、へ、へ、へ!
山友