劇団愉快犯2019年夏公演のお知らせ

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劇団愉快犯2019年度夏公演
短編集「たなぼたまつり」


日時:2019年7月6日15時/ 19時
      7月7日14時/ 18時
開場は開演の15分前です。
場所:京都大学文学部学生控室
   市営バス(206号系統、201号系統)で「京大正門前」または「百万遍」下車徒歩約5分
料金:無料カンパ制

総合演出:影山悠
各短編脚本:井上泰彦、パイナップル=チャン、影山悠、シンミョウ、高嶋Q太
各短編演出:井上泰彦、パイナップル=チャン、影山悠、高嶋Q太

キャスト
じゅんいち、饗庭亘、杉野、下弦山雪、影山悠、佐々木十千、拓下、武田成美、中谷優花、山崎優奈
舞台監督:拓下 杉野
音響:恭介 饗庭亘 岡澤節
照明:佐々木十千 影山夕
衣装:山崎優奈 岡澤節
小道具:じゅんいち 中谷優花
制作:影山悠 武田成美 高嶋Q太 パイナップル=チャン
宣伝美術:矢矧春奈 影山悠

お問い合わせ:
HP http://yukaihan.info/
Email gekidan.yukaihan@gmail.com
Twitter @yukaihann ←nは2つです!お間違えなく!
TEL 08063841102(タケダ)

ラクダ・仮面・コーヒー

佐々木です。ブログを書くのは最後かも。
夏公演よろしくお願いします!!




※以下、小説です。


面白いお芝居をつくるために、私は学びを怠らない。学ぶ手段は数あるが、私の場合は観劇だ。ああしろこうしろと事細かに書かれた手引書を読んでも目が滑るばかり。舞台を前に何も考えず、過ぎゆく情報の濁流から胸のどこかに引っかかったものを反芻すれば、それこそが私にとって最大の糧であり知恵である。全く難しいことではない。いつだって行き詰まりに打開策を与えてくれるのは、劇場から帰宅してコーヒーでも淹れる時間にふと思い出すようなことなのだ。それゆえ、私の手帳には諸所の公演予定が所狭しと並ぶ。守備範囲は場末の小劇場から近隣学校の文化祭にまで及ぶ。しかし先日、程近い幼稚園の発表会に赴いたのは誤りだったと言わざるを得ない。

〜〜〜

おゆうぎ会を侮るなかれ。幼稚園では演目、配役、演出のすべてが実質的に先生の思いのまま。昨年訪れた別の園では先生の趣味が色濃く出ていた。というか濃すぎであった。年長にあたるバラ組が披露したのは、熾烈な料理人の闘いを描いた『グルメ戦線異状なし』。異常である。さて、今年やってきた幼稚園。年長クラスはサボテン組とますます刺々しく銘打たれ、弥が上にも高まる期待。ところが幕が開いてみれば、おりひめとひこぼしが主役の至って無難な七夕劇であった。少々落胆したところで、違和感を覚える。どこかおかしい。そして、嗚呼、気づいてしまった。ひこぼしがラクダを飼っている。何度見ても牛ではない。コブがある。二つある。牛をひくから牽牛なのに。これでは牽ラクダ。よく見ると園児二人がかりで演じている。コブが二つあるからだ。牛なら一人で済んだのに。いや、むしろ役に対して園児が余ってしまったから牛をラクダに変えたのか?どうせならコブを三つにすれば隣の寂しげな木の役は生まれなかったのではないか?その解を求め、私は記憶の奥底へと潜る。

七夕は日本だけのものではない。発祥は中国とも、さらに西方の風習ともいわれる。フタコブラクダはラクダの中でも圧倒的マイノリティで、原産は中央アジア。生息地もその周辺に絞られる。中国の西、中央アジア……。点と点が繋がる。遥か昔に落としたはずの民俗学と生態学の単位が私に味方している。小さな織姫と彦星が結ばれる頃、私は仮説を立証するべく席を立ちかけたが、思いとどまり終演を見届けた。ひとまずは晴れやかな木の笑顔に、安堵する。

〜〜〜

なんと演出家の先生はキルギス人であった。仮説はどうやら正しかったということになる。中央アジアの一国、キルギスの民は日本人と見分けがつかないほど顔が似ていることでも知られ、同じ祖先から分かれて肉を好む者がキルギス人となり、魚を好む者が海を渡り日本人となったという話があるほどだ。私は先生に気に入られ、ニッキル倶楽部なる組織への勧誘を受けた。月に一度の交流会では両国の代表者が肉ないし魚に関してプレゼンを行い、異文化交流を深めるのだという。私は怪しげな書類にサインを済ませ、気づけば日本代表に担ぎ上げられていた。

私は苦慮した。図らずして国を背負い魚を語る任に就いた私はそもそも肉派であった。魚は小骨を取り除くのが面倒であった。三枚おろしも満足にできない私だ。海なし県で育った私だ。魚へんの漢字が全然読めない私だ。料理、釣り、飼育、手当たり次第にめくる手引書はやはり目が滑る。死んだ魚の目に鏡を見るたびギョッとする。味のしないコーヒーを啜っても、濁りは取れない。

〜〜〜

その日が来たらしい。下宿前に停まった不似合いな高級車に身を任せ、倶楽部の屋敷へ運ばれる。車を降りると、今度は赤い絨毯が仰々しい扉の向こうへ続く。入るとスクリーンを調整していた仮面の紳士達が下がり、反対側の扉からキルギス代表らしき人物が現れた。やはり日本人とそう変わらない、どこかで見たような顔。しかし、表示されたパワーポイントのタイトルを見た瞬間、私は相手が何者であるかを理解した。

『牛丼戦線異状なし』

バラ組の先生だ。彼も、キルギス人だったのだ。意気揚々と滔々と、ジョーク交じりに語るバラセン(バラ組の先生)。異文化交流なのに中身は日本の牛丼チェーン比較。こんなに高級感に満ちた空間で牛丼チェーン比較。調査店舗が百万遍だけの牛丼チェーン比較。『西部戦線異状なし』の語感が好きなだけで内容全然知らない感。ニッキル倶楽部とかいう意味不明組織。ありえないほど読みにくいパワポ。私はすべてにむかついた。応戦するほかない。用意していた論文じみたスライドを消し去り、身一つで壇上に立つ。さあ、魚にまつわる有益極まるプレゼンテーションをはじめよう。自炊が苦手な私だが、これだけは知っている。スーパーで買った半額のお刺身を最もおいしくいただく方法だ。

〜〜〜

帰路、思い返す。キルギスには大きな湖があり、魚好きもいるという。当たり前だ。ここしばらく、一体何を苦しんでいたのだろう。全く難しいことではなかったのだ。やっと満足にコーヒーを味わえそうだが、今日は趣向を変えて緑茶にしよう。そのほうが合うはずである。お刺身にも、牛丼にも。




※以上の文章は何から何までデタラメです。代わりに有益な情報を一つ。今日から公演本番です。ぜひ来てね。

予感ってあたりますよね

ブログを開いて下さってありがとうございます。

9代目の武田です。夏公演では役者と制作をしています。新歓公演では恋に飢えた大学生の"かすみ"を演じていました。愉快犯では珍しい茶髪で。

いや〜、新歓終わりましたね。沢山の新入団員が入ってくれました。そこで私は言いました。「新歓公演見にきてくれた人ッ…!」手はあがりました。が、その時私は黒髪でガラッと印象が変わっていたので私がかすみだと気付いていた人は少なかったようです…(笑) 予感的中。教育実習のため黒髪にしていたのですが、本当に印象が違うんですよね…。ちなみに今はチェリーブラウンにしていますッ!(どうでもいい情報)

あと、暗い話ではないのですが、昨日の夜に実家の愛猫がお空に旅立ちました。6月後半は夜寝る時にずっと猫のことを考えて不安になったり、猫の平均寿命調べたりする日が続き、昨日母親から連絡が来た時に、「予感が当たった…」と思い素直に驚きましたね。家族を繋いでいてくれた大好きな猫に、感謝の念でいっぱいで涙が…ボロボロと。
一体私の体にはどれだけの水分があるんだ!
ここ数日は愉快犯の活動をお休みした…いがしません、大丈夫(笑)

あと最近9代目の悪い癖、「うるさすぎる」が色んな所で出てきていますね〜。公演グループラインにも侵食してきています。すみません。楽しいから良いけど。これからも仲良くしようねー9代目。

最後に、
7月6・7日は今のところ両日雨予報ですがどちらか片方が晴れる気がします、その予想を立てておきます。予感的中すると良いなぁ。

6、7日お時間あれば是非公演を見に来てください。
梅雨のジメジメした、いや〜なやつを吹き飛ばせるよう頑張ります。初出演の良い役者さんも沢山出ています。よろしくお願い致します^_^

つ、梅雨…?

お疲れ様です。9代目の山崎です。
私史上初のペースでブログを書いています。しかしついこの間書いたばかりなのにログインの仕方を忘れまた10分程度うろうろしました。お茶目だなぁ。

さて、公演ももう今週。わたくしは稽古に稽古にレポートにバイトにとアセアセしております。日曜の夜に稽古終わった〜〜と思った瞬間月曜提出のレポートを思い出しお菓子を食べました。しんどかったです。なんとか提出出来るようにはなりましたが中身がひどくて心が痛いです。出来る女には程遠く、大人ってどうやってなるんだろうなぁと思いながら、まあまだ生まれて20年だし仕方ねぇよなという気持ちです。自分を甘やかすのが大得意すぎる。

こんな感じで自分に甘い20歳児の私も夏公演では役者と衣装をやらせていただいており、大変楽しく稽古を行なっています。稽古後によく雑談をするんですがみんなで遊びたいね〜〜と言って結局全く遊んでないので公演が終わったら遊んで欲しいです。私はいつでも遊びたい。
あ、あと今年は新入生もいっぱい入ってくれて大変嬉しいです。今回初めて部署の中で先輩になり、これまたあたふたしております。後輩かわいいねぇ。もう孫みたいなもんですよ。いっぱいお喋りして仲良くなって一緒に遊びに行ってください。

という感じで、夏公演「たなぼたまつり」大変楽しく頑張っております。ぜひ観に来てくださいね。
2019年7月6日15時/ 19時
7月7日14時/ 18時
プロフィール

劇団愉快犯

Author:劇団愉快犯
京都大学あたりで、広義の「喜劇」を背負い活動する劇団。

http://yukaihan.info/

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